20191113

10月も頑張って一日一句詠んだよ(まとめて詠んだ日もあったけど褒めて……)

11月の句の進捗ですが、微妙な忙しさと持ち前の怠惰で現在5句しか詠んでません。頑張れよ。

最近筋トレにはまってるんですけど、マジのむきむき野郎になっちゃおっかな。

 

鯨骨生物群集 生かされてます
のびやすい爪 それさえ無価値っていわれたら
弔ってなお余りある忌引き休暇
水道水 冬の季語だとうそぶく教師
馬であったらやり過ごせた夜
「ひんむく」の「ひん」で一気に加速する
墓標として打たれる句点 短文詩
離別の予行練習 目をみて話す
薔薇でめでたすぎるなら カーベラでもいい
破られてはじめて殻になる表皮
運動と食事 死ぬまでやる予定
乾きすぎのTシャツ 人の形じゃない
僕だけで十分な夜 僕以外で十分な夜
前もって愛すというルール下の遊戯
捨てられた種でも芽吹く 生きている
窒息しないように花献ずる手
呪いにも祈りにも聞こえる異語の挨拶
愚者祭 笑えなくなるまで笑え
読み仮名ふってくれたね あじさいって
君のこと、なんて呼んでたっけ 初夏
意味のない分岐 左も右もない
そこで叶う青さの果ての黒もある
放たれてまだ水平な紙飛行機
わたしだって幻みたいって言われたい
問われたら問われたで窮する神
死ぬまで伸びるらしい君の身長
肺に似た石が割れてする発汗
そこにいて ぬれた体もすぐにかわくよ
生をめくって裏にかいてある「あたり」
無人道路 速度あげてく自動車も無人
名付けれら 意味なんて知らなくていい